お茶はガンに効くの?
お茶の渋味であるタンニン類(カテキン)はポリフェノールと呼ばれるカテキン類4種が90%を占め、そのうち最も量の多いエピガロカテキンガレートは、発ガン抑制作用が強いことが判明しています。また、茶のタンニンが胃ガンをはじめとする各種ガンの抗突然変異、抗発ガンプロモーションなどの抗ガン作用があることが明らかになってきました。
お茶は老化防止になるの?
お茶のタンニン(カテキン)は老化の原因となる過酸化脂質の生育を抑える抗酸化作用が、ビタミンEより20倍も強いことが判明、お茶が老化防止と成人病の予防に効果があることが明らかになってきました。
お茶で痩せられるの?
タンニンには脂肪の吸収を抑制する働きがあり、サポニンにも同様の働きがあるといわれています。お茶に含まれるタンニンとサポニンの共同作用によって肥満の予防が期待できると推測されます。またお茶のカフェインは利尿作用もあり、タンニンには腸内調整作用もあって便通効果も期待されています。
妊娠中はお茶を飲んで大丈夫?
お茶にはフッ素・亜鉛・銅・カリウム・ナトリウムなど様々なミネラルが豊富に含まれています。ミネラルは人体に必要な微量元素で、とくに亜鉛は妊婦の栄養上重要な微粒元素といわれています。ですから、妊娠中のかたは抜群の亜鉛供給源となる緑茶を適度に飲んだほうがいいでしょう。
空腹時に濃いめのお茶はダメ?
濃く淹れたお茶にはタンニンとカフェインが多量に浸出されるため、空腹時に濃いめのお茶を控えた方がいいとされています。
適量のタンニン、カフェインは胃の細胞(壁細胞や主細胞など)を刺激して胃液の分泌を促し、食物の消化を助けますが。適量以上摂取した場合は胃の粘膜を荒らし消化液の分泌を妨げ、消化不良を起こし、胃腸の弱い人は吐き気や下痢を起こす場合があります。
お茶で薬を飲んではいけないの?
多くの頭痛薬や風邪薬などにはカフェインが処方されています。ところが、お茶の旨み成分であるテアニンは、カフェインの作用を弱める働きがあり、薬中に含まれるカフェインの効果を減少させる可能性があります。さらに、鉄分を含む胃腸薬や貧血症の薬、ある種の抗生物質は、お茶に含まれる成分と結合し薬の効果を弱める場合があります。そのため、お茶はお水やお湯で飲むことをおすすめします。
お茶のカフェインの効用は?
カフェインは中枢神経を興奮させ、眠気を覚ましたり、冠動脈拡張による強心作用や利尿作用があったり、心身の疲労を回復しストレスを解消するといわれています。コーヒーと違ってお茶に含まれるアミノ酸のうち一番量の多いテアニン(旨み成分)がカフェインの興奮作用を抑制し、覚醒作用をおだやかにします。
お茶は虫歯を防ぐって本当?
お茶の成分には虫歯を防ぐタンニンとフッ素が含まれています。タンニンには抗菌作用があり、虫歯の原因となる歯周菌を殺し、虫歯菌の繁殖を防ぐ働きがあります。お茶のポリフェノールが虫歯の主な原因となる口腔内細胞の増殖を著しく抑制することを発表しています。フッ素は一般的に歯のエナメル質を強化し、虫歯を予防する効果があります。
お茶に脱臭作用はあるの?
お茶のタンニンは消臭作用をもち、昔から生活の中で体験的に利用されてきましたが、現在では茶のタンニン(カテキン)を抽出して脱臭剤や消臭製品が作られています。
お寿司屋で煎茶がでるのはなぜ?
お寿司を食べると口中に魚介類の生臭さが残ることがあります。緑茶の中でも煎茶には消臭効果のあるタンニンが多く含まれ、煎茶を飲むことにより生臭さを消し、口をスッキリとさせてくれるからお寿司屋で煎茶が提供されるようになったといわれています。また、魚介類の腐敗や食中毒の予防が期待されています。